米バスケットボールNBAの幹部が30日、都内で取材対応し、日本での公式戦開催については慎重な姿勢を示した。

NBAの最高執行責任者(COO)を兼任するマーク・テイタム副コミッショナーは、「プレシーズン試合(オープン戦)とレギュラーシーズン試合の違いは理解している」としつつ、選手が来日中に実施する知的障害者とのスポーツ交流イベントや、児童養護施設訪問も重視。「コミュニティーとの関わりを持てることを考えれば、プレシーズン試合が最適と思う。レギュラーシーズン中だとそこに力を入れづらい」と説明した。

NBAの日本開催は90年に公式戦として初めて実施。その後もしばらくは隔年開催で公式戦が行われてきた。16年ぶりの日本開催となった前回19年はオープン戦として実施され、今回の2試合もオープン戦として組まれている。

同席したラメズ・シェイク・アジア地区マネージングディレクターは、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大がなかったなら、今回の開催は21年に行われていたはずだったと明かした。今後は2年おきの隔年で実施される方針かと問われると、「いまは金曜と日曜の2試合に集中している。12月にメキシコ、1月にパリでの開催もある。まず今季をやってからとしてかお答えできない」と述べるにとどめた。