22年4大陸選手権銅メダリスト三浦佳生(17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が「冷静さ」をテーマに挑んだ。

SPは冒頭の4回転サルコー-3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半)は決めたが、後半の4回転トーループで転倒。「最後は勢いをつけすぎた。全体に失敗せずに跳べたのに」と悔やんだ。82・15点は2位だった。

「久しぶりに体動いてて調子もよくて、落ち着いて丁寧にやろうというのが今日の目標でした」。ジャンプ以外のスピン、ステップシークエンスにも神経を使い、ジャッジに視線を合わせるようにして、演技構成点も意識したという。「期待したよりも(得点を)もらえなくて、もっと滑り込みが必要だな」と振り返ったが、勢いが持ち味だった昨季までに比べ、新たな域に踏み出そうとしているようだ。

10月2日のフリーは、ここまで使用してきた「美女と野獣」を変更する。「3カ月ちょい滑って、しっくりこない。音楽に自分の表現を込められなくて。ジャンプもいまいち入らなくてピンとこなかったので、だったら替えちゃおうと」と説明した。演技も新たにして、本格的なシーズンインに向かう。【阿部健吾】