B1新潟アルビレックスBB(中地区)は1、2日、ホームのアオーレ長岡での島根スサノオマジック(西地区)との2連戦で22-23年シーズンの幕を開ける。30日は同所で練習した。新潟一筋でプロ入り17年目を迎えたSF池田雄一(39)は、プロ通算3点シュート1000本成功にあと1本に迫っている。史上11人目の快挙を、昨季リーグ最下位からの巻き返しを図るチームの号砲にする。

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大記録を前にしても池田は淡々としている。「何本目で成功するかわからないが、ここまですべて新潟に所属して決めたもの。ファンに喜んでもらえればうれしい」。3点シュート成功数は、昨季終了時で999本まで伸ばしていた。昨季西地区2位の強敵・島根が相手の今季初戦で1000本達成をもくろむ。

追走する松井啓十郎(B1富山)、田口成浩(B1秋田)は984本。大台にリーチをかけて開幕するのは池田だけ。平岡富士貴監督(48)は「記録を達成するにふさわしい選手」と称賛する。7月のチーム始動に合わせて体調を整え、走力重視の練習メニューもこなしてきた。プロ17年目、ケガなく新シーズンに入る。

新加入予定だったCジョニー・ハミルトン(28)が来日しないまま契約解除になるハプニングがあった。選手がそろわない状況での開幕は「自分も初めて」と言うが、動揺はない。「ファンに言い訳はできない。今いるメンバーで戦いにいく」。ベテランらしく結束を促す。

昨季の新潟は26連敗のリーグワースト記録を作るなど、最下位に沈んだ。今季は4季ぶりに降格が適用されB1下位2チームがB2に降格する。「常に危機感を持ってやっていく。チームに浸透させる」と気を引き締めた。【斎藤慎一郎】

■平岡監督が期待、若手に「ワクワク」

平岡監督は「雰囲気はいい。若手中心にどれだけやってくれるかワクワクしている」と期待を寄せる。島根は外国出身選手4人をそろえ、テンポの速い展開が持ち味。新潟も速さを追求してきただけに「どこまで走り負けずについていけるか。ファウルトラブルにならないこと」をポイントに挙げた。