日本代表で構成した「JAPAN XV」が、オーストラリアAとの3連戦初戦を22-34で落とした。

過去4戦全敗だった代表2番手の相手から初勝利を逃し、フッカー坂手淳史主将(埼玉パナソニックワイルドナイツ)は「秩父宮で2万枚のチケットが完売と聞いて、ワクワクしていました。ここで結果を出せなかったのが悔しい。修正して、日本代表の楽しいラグビーを見せたい」と呼びかけた。

聖地を埋めた1万9729人の観衆が沸いた。

17-13の後半15分。敵陣でSH流大(東京サントリーサンゴリアス)が素早くパスを送り、NO8姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)が縦に突破。一連の流れで大外に展開し、WTB松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)が右隅に飛び込んだ。

途中出場の19年W杯代表トリオは、故障などで春から夏にかけての代表活動は不在。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が「タフな試合になる。持っている物を出してほしい」と期待した通りの活躍が光った。

残り20分で逆転を許し、ジョセフHCは「もっと一貫性を持ってやっていきたい」と振り返る。8日には福岡で第2戦、14日には大阪で第3戦を控え、その先には世界ランク4位ニュージーランドなど強豪とのテストマッチ3試合が待つ。

残り5試合で経験者と若手が融合し、進化を加速させる。【松本航】