日本バドミントン協会が、国内リーグ(S/Jリーグ)の丸杉を相手にした裁判で敗れたことが20日に判明した。

訴えられていた丸杉が、日本協会の申し立てを東京地裁が6日に棄却したと発表した。日本協会側もその事実を認めた。同協会事務局は「真摯(しんし)にそれを受け止めるということしかない」と述べた。

丸杉には女子ダブルスで世界トップクラスの実力を持つ福島由紀、広田彩花組が所属する。同ペアの以前の所属チームだった「丸杉Bluvic(ブルビック)」のS/Jリーグ1部参入をめぐり、21年に日本スポーツ仲裁機構(JSAA)は同チームのリーグ加入を認めるべきとする裁定を下した。しかし日本協会は拒否。結果として丸杉Bluvicは解散消滅に追い込まれた。

そのうえで日本協会は同年7月、同チームを運営していた丸杉に対して、JSAAが下した仲裁判断の取り消しを求めて東京地裁に申し立てを行ったという。

丸杉は公式サイトで、訴えがあった時点ですでに丸杉Bluvicが消滅していたことなどを強調し、「それにもかかわらず日本バドミントン協会がこのような申立を行ってきたことに弊社は困惑いたしました」と回顧。東京地裁は、日本協会が申し立てた主張をことごとく否定したとも振り返った。

元職員による横領の組織的隠蔽(いんぺい)などが明らかになり、国からの強化費が2割削減されることが決まるなど、バドミントン協会のガバナンス欠如が露呈している。丸杉は「丸杉Bluvic排除とスポーツ仲裁拒否もまた同協会の深刻なガバナンス不全の現れ」と強調。「選手やチームのことはもとより、我が国のバドミントン界の今後の発展を展望するとき、日本バドミントン協会の抜本的な組織改革が急務だと考えます」と主張した。

一連の不祥事に関する説明責任を先送りにしてきたバドミントン協会だが、21日ににようやく会見を行う予定となっている。