20年度のジュニア3冠女王で、今年1月の4大陸選手権では5位の松生理乃(18=愛知・中京大中京高)が状態を説明した。

第1戦スケートアメリカ(ノーウッド)のフリーを棄権しており、動向が注目されたが、今大会は無事参戦。当時の状態について、こう説明した。

「向こうで体調を崩してしまって、ショート(プログラム=SP)はフラフラになりながら無理やり出たんですけど、フリーは滑る体力もなくて…。すごく残念だったんですが、棄権してしまいました」

「その後、しっかり休んで。体調はすごく元気なんですけど、アメリカから戻ってきて必死に練習をしても、体調が悪かった分、体力とか筋力がものすごく落ちてしまっていて、何も跳べないし、曲かけでも何もうまくいかなくて」

「フランスに来るのが怖くて、つらかったんですけど、今回はショートもフリーも出場して滑り切るということを目標に、それだけはしっかりと達成できるように頑張ります」

体調不良に関しては「もともと、ぜんそく持ちで。発作ではないんですが、せきが出始めて、胃腸炎にもなって熱も出たし、腹痛がひどくて何も食べられなくて…。起き上がっていられないような状態で一日中ベッドにいた感じでした」と過酷な状況を振り返った。

復調途上で迎える2戦目へ「良い演技ができる確率はすごく低いと思っているし、自信は全くないんですけど、最後まで気持ちを切らさず、滑り切ること目標に来たので、達成できるように頑張れたらいいなと思います」と強調した。

女子SPは日本時間の4日午後9時から行われる。(アンジェ=松本愛香通信員)