GPシリーズデビューの住吉りをん(19=オリエンタルバイオ/明治大)が64・10点で5位発進した。首位のヘンドリックス(72・75点、ベルギー)とは8・65点差、表彰台圏内の3位河辺愛菜(68・83点、愛知・中京大中京高)とは4・73点差につけた。

住吉はダブルアクセル(2回転半)、フリップ-トーループの連続3回転を着氷させたが、後半の3回転ルッツは両足で降りる形となった。緊張感のある中で演技を終え「ルッツ以外は思うような演技ができたと思います」と振り返った。

手痛いミスとなったルッツは、イメージとジャンプにズレがあったという。

「すごくよく滑る氷だから『気を付けて跳ばなきゃといけない』と分かっていたのに、思い切り跳ぼうとしすぎて、体を後ろに持っていかれた。そこは分かって調整してきたはずなのに、本番でできなかったのが一番悔しかったです」

5日のフリーは4回転トーループに挑戦する予定だ。決めれば日本女子として国際スケート連盟(ISU)公認大会初となり、02年安藤美姫(サルコー)以来、20年ぶりの4回転成功となる。

「ルッツの失敗は修正できる課題なので、そこはきっちり修正したい。4回転を含めて、自信を持って臨めたらいいなと思います」

前向きに、次の演技へと進む。(アンジェ=松本愛香通信員)

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