【アンジェ(フランス)=松本愛香通信員】シニア7季目の山本草太(22=中京大)が、2位でGPシリーズ初の表彰台に立った。ショートプログラム(SP)首位で迎えたフリーは3位の165.48点を記録し、合計257.90点。苦労人がファイナル(12月、イタリア.トリノ)進出へ弾みをつけた。
SP2位の友野一希(上野芝スケートクラブ)は3位、三宅星南(関大)は体調不良で棄権。女子は住吉りをん(オリエンタルバイオ/明大)がGP初陣で3位に食い込んだ。
◇ ◇
メダリストだけに設けられる記者会見で、山本がほほえんだ。「フランス大会でやっとメダルを獲得することができて、すごくうれしいです」。冒頭のサルコー転倒から、2本の4回転を決めるなど立て直したフリー。歓声を受けて、6年前の記憶がよみがえった。
「ここからやっとスタートができるのかなと思う」
ジュニア時代から注目を集めてきた。16年のユース五輪で優勝。だが、前年3位の世界ジュニア選手権に出場する直前、右足首の骨折に見舞われた。離脱を経てシニアに転向し、GPデビュー予定はフランス杯。その直前、再び同じ箇所を故障し出場は幻となった。
7年越しでかなえたフランス杯への出場。18年平昌、今年2月の北京と五輪は2大会が過ぎ、来年1月で23歳になる。目指すは26年ミラノ.コルティナダンペッツォ五輪。フランスの地で得られた自信は心強い。
次は第5戦NHK杯(18~20日、札幌)となり、シリーズ2戦上位6人が進むファイナルの舞台も見えてくる。山本は言い切った。
「この順位に満足せず、もっともっと自分の演技の質を高めていきたいです」
NHK杯は宇野昌磨、今大会3位の友野と出場。今度は日本で存在感を示す。
◆山本草太(やまもと.そうた)2000年(平12)1月10日、大阪.岸和田市生まれ。6歳の時にトリノ五輪で金メダルをかけるプルシェンコ(ロシア)を見て「あの金メダルが欲しい」とスケートを始める。中学生で拠点を愛知に変更。ジュニアGPファイナルは14年2位、15年3位。昨季は全日本選手権8位。趣味はサウナ、アロマ、音楽鑑賞。身長173センチ。


