ショートプログラム(SP)4位の佐藤駿(18=明治大)が166・35点の合計249・03点で3位となった。逆転で2季連続の表彰台に立った。

SPでは決めた冒頭の大技4回転ルッツこそ転倒したものの、続く4回転-2回転の連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)からの3連続ジャンプなど成功。単発の4回転トーループも決めた。

得点が出ると「まあまあ」とつぶやき、うなずき、暫定首位。その後は2選手にスコアで上回られたが「全体的にルッツのミスを引きずらず、良かったかな」と今季GP初戦、昨季以来の国際試合かつ表彰台に納得した。

逆転での初優勝こそならなかったものの、今年2月の左肩手術から復活。「徐々に徐々に、全部を通してジャンプの調子が戻ってきているのかな」と手応えをつかみ「次は4回転フリップを練習していきたい」と完全復活へ意欲を示した。

「この試合を機に自信が戻ってきたかなと。今よりいい演技ができるよう頑張りたい。ミスもあったけれど、久しぶりの海外試合。次のフィンランド大会に向けて、まずはショート、フリーともに、まとめられるようにしないといけないと思うので、ショートでいいスタートを切れるように、ショートを重点的に練習していこうと思います」と語った。

その後、最終組まで終わって逆転3位の吉報が舞い込んだ。表彰式で笑顔を見せ、日の丸を背にウイニングラン。19年ジュニアグランプリ(GP)ファイナル王者が復調を印象づけた。