コベルコ神戸スティーラーズに新加入した強力CTBコンビがベールを脱いだ。

ニュージーランド代表15キャップを持つナニ・ラウマペ(29)と、相模原から加入し、イタリア国籍を持つマイケル・リトル(29)が初めてコンビを組んだ。

花園に先制した直後の前半5分、ゴール前の展開からラウマペが突破力を生かして同点となるトライを挙げる。

圧巻はその4分後だ。自陣のマイボールスクラムをターンオーバーされると、リトルが相手ボールを奪い返して、自陣から2人、3人とかわし、約60メートルを走りきって、勝ち越しトライを決めた。ラウマペは後半にもSH小畑が拾ったボールをサポートし、約40メートルを独走した。新リーグ初年度は7位に低迷した神戸に国内屈指のCTBコンビが新加入し、いきなり実力を見せつけた。

リトルは「まだ神戸のスタイルになじめていない。すごく疲れました」と苦笑いしつつも「世界レベルの選手(ラウマペ)が隣にいるとうれしいし、気持ちが高まるよ。彼は世界的にも知られている破壊力のあるボールキャリアー。僕は彼が突破した後に、サポートをする。このチームで優勝したいね」と語った。

日本代表に招集されているプロップ具、SO李、FB山中らを欠きながらも勝利。1カ月後に迫ったリーグ開幕・横浜キヤノンイーグルス戦(12月18日、三ツ沢)に向け、仕上がりは順調だ。

今季から1部昇格した花園とは、第2節(同24日、神戸ユ)で関西ダービーとして対戦する。