ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズは2日、磐田市内でプレシーズンマッチ・花園近鉄ライナーズ(1部)戦(4日、東大阪市)に向けた練習をファンに公開した。日本代表活動を終えたロック大戸裕矢(32)とフッカー日野剛志(32)も姿を見せた。先月29日から練習に合流。7月末以来、4カ月ぶりの全体練習参加となり、後半は実戦で汗を流した。

今季のチームメートと初めて実戦を行った大戸は「昨年のこの時期よりもコンタクトなどのレベルが高い」と実感を込めた。計5回の合宿により、グラウンドの内外でチーム力が上がっているという。2週間後に迫ったシーズン開幕に向け、「代表活動で得たものをチームに還元していきたい」と話した。

昨季は、後半から終盤に逆転負けを喫した試合が多かった。大戸はこの日、午前4時(日本時間)から行われたサッカーワールドカップ(W杯)日本代表のスペイン戦を観戦したという。2-1の逆転勝利に「試合の終盤で勝ちきるのは、底力がある証拠。すごく勉強になった」。自分たちの昨季を振り返って反省し、今季は「最後に勝ちきる試合をしたい」と意気込んだ。

2人がチームに戻ったことで堀川隆延ヘッドコーチ(49)は「チームのパフォーマンスなどが、ぐっと上がってきている」と評した。開幕までの残り時間で、2人のリーダーシップの発揮にも期待を寄せている。花園戦では「自分たちのスタイルを貫きながら、課題を修正していきたい」と語った。【倉橋徹也】