日本ラグビー協会は5日、リーグワン、ソニーグループとファンエンゲージメント事業を行う新会社「ジャパンラグビーマーケティング」の設立に関する合弁契約書を締結したと発表した。

ラグビーファン層の拡大を目指し、日本協会管轄の日本代表、国内リーグであるリーグワンを中心とし、ソニーが持つテクノロジーとエンターテインメントを活用しながらファンへ届けていくことが目的。都内で記者会見に出席した日本協会の土田雅人会長は「代表とプロリーグ(の関係性)に困っている国もある。我々は一緒になってやっていく。初めて成功させる国になると思っている」。リーグワンの玉塚元一理事長も「三位一体になって、新しい会社をつくる。この3つがシームレスに一緒になって、具体的に検討しながらアクションをしていく」と力を込めた。

今後は公式アプリなどデジタルを活用したラグビー情報コンテンツの発信、モバイルに最適化された新チケットサービスの提供、スタジアムでの新しいエンターテインメント観戦体験の創出などを予定している。ソニーグループの御供俊元執行役専務は「ラグビーは人の心を動かす、大きな力を持っている。つないでいく力も持っている。私も『にわかファン』の1人。心を突き動かすものは映画、音楽、ゲームも変わらない。そこに対して、我々もできる限りのサポートをします」と誓った。【松本航】