アメリカンフットボール全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」に3年ぶり7度目出場の早稲田大(関東)が17日、甲子園球場で練習の一部を公開した。18日に5連覇を狙う関学大(関西)と対戦する。

高岡勝監督(54)は「コロナ禍の中、苦労して日々練習してきた。苦しんできた中で、ここ(甲子園)に帰ってこられたことはとてもうれしく感じている」と話した。強力な関学大のDF陣を、ランプレーが武器の早大がどう崩していくかが試合のポイントになる。指揮官は「うちはエース(級の存在となる選手)がいない。だれがどうというより、それぞれができることを完遂する。それがキーになってくる」と言った。

その中でも「亀井が率いたチームの最後の試合だから」とOL亀井理陽主将(4年)への高い信頼感を口にした。亀井は「(関学大に勝つには)強力なDFを打ち砕かないといけない。OLがどれだけ押せるか。道をこじ開けてTDにつなげたい」と力強く決意表明した。

自身、甲子園は「3度目」と言う。最初は早実野球部時代のセンバツ、そして大学1年時の甲子園ボウル。ただ、あこがれの舞台の土を踏み、プレーをするのが今回が初めてとなる。

早実野球部では1学年上に日本ハムの清宮幸太郎、同学年にソフトバンクの野村大樹とともにプレー。清宮にはよく食事に誘われるほどかわいがられているという。今回も「絶対日本一になってこい」と激励され、「甲子園で躍動する姿を見せたい」と奮い立った。

早大にとって7度目の甲子園だが、まだ関西勢の分厚い壁を乗り越えることはできていない。高岡監督は「(過去の対戦で)関学さんにチームのアイデンティティーを勉強させてもらい、総合力でどう戦うかが大事と学んだ。積み上げたものを出していきたい」と初の日本一へ意気込んだ。

【関連記事】スポーツニュース一覧>>