Bシード京都成章(京都)が順当勝ちで初戦を突破した。前半3分、SH香山創祐(3年)の先制トライを始め、6トライを量産。FW、BK一体となり、流れるようなハンドリングでパスをつなぐアタックが目立った。

SO本橋尭也主将(3年)は「緊張して硬くなって、ミス、反則が多かった。それをいち早い段階で修正できなかったのが、反省です」。余裕があったBKから、スムーズさに欠けたFWに「もっと声を掛けができれば、スムーズに前に出られたと思う」と振り返った。

ただ、NO8森山飛翔共同主将(3年)ら主力を数人外した布陣で余力を持って勝ち上がったことは間違いない。湯浅泰正監督(58)も「ペナルティーが多かった。あとセットプレー」を反省点に挙げながらも、手応えは感じている様子。「このチームは個々ではとても弱いけど、15人一体になったら、ビックリするぐらいのアタックができる。要は集中できるか、どうかです」。次戦は流通経大柏(千葉)とのシード対決になる。

過去最高成績の20年度大会準優勝を含め、過去3大会連続ベスト8以上が続く。初の日本一を目指すためにも、本番はまだまだこれからだ。