全日本バレーボール高校選手権(来年1月4~8日、東京体育館)の男子で、上越総合技術(新潟)が6年ぶり18度目の全国舞台に臨む。4日の1回戦は昌平(埼玉・2年ぶり2度目)と対戦。頻繁に練習試合を行う顔なじみの相手だが、サーブを軸にしたバレーで挑む。

ゲーム主将の太田汰一(3年)は「強いチームだと思う」と昌平の印象を話す。組み合わせ抽選前日の12月3日にも練習試合をしていた。「昌平の選手とはもしかしたら当たるかもと話していた。そうしたら本当になって」と苦笑いする。もともと2カ月に1度の割合で練習試合をするほど交流がある。松木知寿監督(48)は「10セットやったら勝てるのは2、3セットくらい」。一方、「落としたセットも20点以上取っている」と手応えもある。

チームの武器はサーブ。太田主将の最速112キロをトップに松木監督の長男でエースの松木太一(2年)、神戸開(3年)らが100キロ超えの高速サーブを放つ。練習ではスピードガンで計測し、3本連続で100キロ以上を出すことをノルマにした。同時に65キロのジャンプフローターを目標のポイントに落とすなど緩急を磨いた。

太一は「昌平との練習試合でブロックの上からスパイクが打てるのが分かった」と自信をのぞかせる。太田主将は「目の前の試合を全力で戦って勝つ」と初戦突破に意欲をみせた。