競泳の北島康介杯は22日、東京辰巳国際水泳場で最終日が行われ、男子200メートル個人メドレーで昨年の世界選手権銅メダルの瀬戸大也(28=CHARIS&Co.)が1分56秒72の大会新記録で優勝した。新所属先での初勝利となった。100、200メートル平泳ぎでともに2冠の男子の渡辺一平(トヨタ自動車)、女子の青木玲緒樹(ミズノ)が最優秀選手となった。

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真新しい白いキャップ姿の瀬戸が1番にゴールにタッチした。19日に発表した、海外美容製品輸入などを行う新たな所属先のロゴ。「疲労感ある中で、パリッと集中できた」。20年に発覚した不祥事で、この2年間は企業ではなく「TEAM DAIYA」が所属だった。「トレーナーさんに(体の)感覚は自己ベストの時と同じと言われてる」と自信を持っての23年初勝利。パリ五輪へ大事な1年の初戦は、感謝の泳ぎとなった。