大会連覇を狙う張本智和(19=IMG)早田ひな(22=日本生命)組の“はりひな”ペアが、あうんの呼吸で強敵を倒した。篠塚大登(19=愛知工業大)木原美悠(18=JOCエリートアカデミー)組にストレート勝利を収め、準決勝進出を決めた。

第1ゲーム(G)は攻め込まれる場面もあったが、回転量のあるレシーブで対応。先にゲームポイントを奪われながら、粘り強くデュースに持ち込み、13-11で奪取した。

その後も戦術を話し合いながら試合を組み立て、第2Gを11-9、第3Gを11-4で奪った。得点を決めるたびに、張本の「チョレイ!」の声が響いた。

4強進出を決めた張本は「今大会で一番強い相手で、苦しい相手でしたが、ゲームの終盤は経験の差が出たと思う」と胸を張った。早田の力のあるドライブを称賛し、「男子ダブルスを組んでいるように戦術を組める。点を取られたと思っても、カウンターで決めてくれる」と信頼を口にした。

一方の早田も、昨年の世界選手権男子団体で中国人選手から2勝を挙げた相方の技術力を評価。「ここに打っても張本選手が取ってくれるというのもあり、そんなにプレッシャーがない中で試合ができている。コース、質、回転量があるから、中国人選手に勝てると感じました」。先輩に絶賛された張本は「そう見ていただいてうれしいです」と照れ笑いを浮かべ、早田も優しくほほえんだ。

息ぴったりの2人は、26日に坂根翔大(関西卓球アカデミー)塩見真希(サンリツ)組との準決勝に臨む。【藤塚大輔】