前回女王の伊藤美誠(22=スターツ)が2連覇を逃した。

初対戦となった大阪・四天王寺高3年の横井咲桜(さくら、18)に、1-4(7-11、9-11、7-11、11-9、9-11)で敗れた。

21年の全国高校選手権を制した有望株を相手にミスが目立ち、膝に手をつくシーンもあった。自分のタイミングに合わせていくことに苦労したといい「(出だしで)タイミングが合わない同士で試合をしていて、ラバーに当たっていないボールが返ってくる。私自身が合わすことができなかった。そこの負け。実力のうちですし、悪い展開ではなかったけれど、相手にやられっぱなしだったかなと思いました」と振り返った。

今大会は24年パリ五輪(オリンピック)代表選考ポイントの対象となっている。2種目をこなす中で「体が絶好調ではない」とコンディションに不安を抱えながら試合をこなしている。28日には早田ひな(22=日本生命)と組み、大会初の5連覇が懸かる女子ダブルス準決勝を控えており「ダブルスもあるので、たくさん寝て、ダブルスを頑張ります」と意気込んだ。【松本航】