開志国際が5大会連続の男女アベック優勝を決めた。昨年末のウインターカップで初優勝した男子は帝京長岡に80-62で快勝した。優勝チームのレギュラーSG平良宗龍(1年)が、要所で3点シュートを4本決めるなど22得点。B1琉球の特別指定選手登録に見合う活躍を見せた。女子は新潟中央に72-65。前半までリードを許す展開も、接戦を制して8連覇を決めた。

V8はそう簡単に手に入れられなかった。女子の開志国際は前半、新潟中央を追う形になった。伊藤翔太監督(34)は言った。「全国大会までに仕上げたいと思っているゾーンディフェンスを未完成な状態で使って、子どもたちを混乱させてしまった」。マンツーマンに戻した第3Qに逆転すると、その後、追うシーンは2度と訪れなかった。

もっとも7点差の辛勝。伊藤監督は「やる気がないわけではないが、ディフェンスは相当、鍛えなければならない」と話した。小林由奈(1年)の緩急つけた突破など収穫はあったが、指揮官は「全国大会で勝つことを考えると、課題だらけ」と言う。

チーム最多タイの16得点した主将のSF川崎小珠(2年)は「連覇が懸かっていた。県大会は何があっても取り切りたい」と先輩たちが積み重ねてきた優勝の座を守った。「どんなに悪くても、雰囲気良くオフェンスとディフェンスをやろうと全員で決めていた」と川崎。新チームも伝統の火を消すことはなかった。