“夕梨花タイム”は健在だった。

6-4とリードして迎えた第7エンド(E)、相手リード上野美優が投じたストーンは、ハウス(円)手前のセンターラインからわずかに外れた。するとロコ・ソラーレのリード吉田夕梨花(29)がすかさずウィックショットを成功。これはフリーガードゾーンの石に軽く当て、プレーエリアの外に出ない程度にずらすショットのことを指す。

吉田の真骨頂でもある“夕梨花タイム”が久々に飛び出すと、NHKBS1で解説を務めた谷田康真(元コンサドーレ)も「ご健在ですね」と脱帽していた。

今大会は「ノーティック・ゾーン・ルール」が適用されており、先攻のセカンドの1投目(両チームを通じて最初の5投目)までは、センターラインに触れている石を、そのライン上から外してはいけないこととなっている。この規定により、最近はなかなかウィックショットが見られなくなっている。