昨年末の全日本選手権2位で、ショートプログラム(SP)10位発進の島田高志郎(21=木下グループ)がフリー143・79点を記録し、合計217・85点とした。総合11位となり「いい演技をすることに遠慮してしまった」と唇をかんだ。

凜(りん)とした表情でリンクイン。冒頭の4回転サルコーは降りたが、続く3回転トーループは回転がほどけた。

着氷がやや乱れるジャンプもあったが、中盤の転調後に表情を自在に変化させると、観客からは温かな笑いや手拍子が送られた。

演技後はホッとした表情を浮かべながらも、スタンドへ向かって両手を合わせ、少しだけ頭を下げる場面もあった。

島田は当地取材メディアに対し「いい演技をすることに遠慮してしまったというか。まだまだ足りない部分が多く見つかった試合になってしまいました」と肩を落とした。

会場は標高1800メートル超の高地にあり、酸素が薄い。その影響も「ありました」と打ち明け、「どうしても上半身と下半身とバランスが少しずつ、ズレてしまった感触があります」と悔しげに振り返った。(米コロラドスプリングズ=木下淳)

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