史上最年少でTリーグに参入した京都カグヤライズの松島美空(みく、9)が、Tリーグのホームゲームに初めて出場した。

松島が出場したのは第4試合。第1試合のウェイ・ウェンション、マー・ユーハン組が2-1、第3試合の成本綾海が3-1で勝利。チームが2-1とリードした段階で、バトンが回ってきた。

対戦相手は21年東京オリンピック(五輪)ミックスダブルス3位のチェン・イーチン(台湾)。相手エースとの対戦となったが「チェン選手と当たりたかった」。

格上の相手にもおじけづくことなく向かっていき、立ち上がり、自慢のサーブなどで4連続得点。10-10のプレッシャーのかかる場面も勝ちきり、ゲームカウント1-0としたが、その後は相手のボールに追いつけず、1-3で逆転負けした。

それでも、リーグ2度目の出場で、初めて1ゲームを奪うことに成功した。

昨年10月22日にリーグ最年少出場を記録した神奈川戦は、張本美和に0-3で敗れていた。

松島は「世界の強い人と戦って、1セット(ゲーム)とれてうれしかった」と喜んだ。

2歳から競技を始めた松島。全日本選手権バンビの部(小学2年以下)、カブの部(小学4年以下)で優勝して、1月の全日本選手権でも中学生、高校生の相手を破って3回戦に進出。小学3年での2勝は、21年東京オリンピック代表の平野美宇(木下グループ)に並ぶ記録だった。

オリンピックメダリストと初めての対戦を終え、力を目の当たりにした。9歳は「オリンピックで金メダルをとるのはすごい難しいこと」と改めて実感。それでもサーブやブロックに手応えをつかみ、リーグ戦初勝利への思いを強くした。【竹本穂乃加】