女子3メートル板飛び込み決勝が行われ、11年世界選手権代表の馬淵優佳(28=ミキハウス)は265・95点の3位で表彰台に上がったが、世界選手権(7月、福岡)の代表は逃した。

「やっぱりどこかで気持ちの面でもちょっとトラウマっていうのがありましたし、ちょっと怖いなっていう風に思っていて」。精神面の戸惑の要因は、2日前の練習中のわずかなケガ。助走で膝が抜ける形になり、板に背中が乗る形になった。ケガの程度は軽かったが、「また同じことをしてしまうのではないか」。そんな不安が、演技に影を落とした。

「ちょっと力を抑えてしまったのかな」。22年1月に現役復帰したが、やはり日本一を決める舞台は独特。「緊張感が移ってくるような」。そう表現した。その中でミス再発の恐れが、想像以上に気持ちを乱した。「やっぱり何が起こるかわからない種目だからこそ、精神力の強さっていうの、どんなことがあっても、動揺しないっていう気持ちの面での強さも必要だなって、すごく痛感しました」。

会場では2人の娘が応援してくれていた。「すごくリラックスというか、満面の笑みを見て、パワーにすごいなりましたし、緊張が逆にほぐれたので、本当に家族の力ってすごいなって思います」。高まった緊張を感じていたからこそ、その力のありがたみも増した。

榎本遼香(栃木トヨタ)と組んだ7日の女子3メートルシンクロ板飛び込みでは265・50点で1位。世界選手権(7月、福岡)派遣参考得点(277点)には届かなかったが、同種目での最上位。夫の瀬戸大也との夫婦での世界代表の可能性は残している。