世界女王で日本の主将を務める坂本花織(23=シスメックス)が、フリーで145・75点をマークし、2位に入った。「145が出たのはうれしいし、今までのおかげかなと思います」。疲労感に苦しむ中で、底力をみせ、悔しさを残しながらも、前を向いた。
冒頭のダブルアクセル(2回転半)から、持ち味のスピード感を印象付けていく。力強く鋭いジャンプの連続。先月の世界選手権で2連覇後もアイスショーに出演してきた。酷使してきた肉体は回復しきれてない。ただ、その影響を感じさせない。
ファンの大歓声を受けながら、後半へ。「自分の脳内のパーセンテージが、ショートの3-3よりも高かったので、『もうここはいちかばちかでいくしかない!』と思って、もう賭けで跳びました」。前日は連続3回転の2本目のトーループで転倒したが、ひるまない。この日は2回転半に3回転トーループをつけにいった。再び転倒はしたが、気持ちの強さもみせた。
日本女子初の世界選手権2連覇も果たしたシーズンの最終戦。SP、フリーともにミスが出たが、「ここで終わっちゃいけないんだっていうのを自分自身に教えてくれた。悔しさを来シーズンにつなげられるように」と糧にしていく。
今季はロシア勢の国際大会の参戦が禁止されていた。「ロシアの選手が出なかったから、スケートアメリカ、NHK杯でちょっと調子が悪くても、表彰台に乗れてしまったというのが、今シーズンの結果でもある。帰ってきても、堂々と表彰台に立てるぐらいのレベルまで、もっともっと安定感を出していかないといけないなって思ってる。若い子たちには負けないぞ、っていう勢いで頑張りたいと思ってます」。
笑顔で誓いを立てた。


