ブルズレッドに染まったアリーナが歓喜に沸いた。B3岩手ビッグブルズが横浜エクセレンスに89-81で勝利し、2戦連勝。プレーオフ(PO)準々決勝の豊田合成戦から1戦も落とさず、ストレートでB2昇格を決めた。この日の観客数はクラブ史上最多の3612人。最高のホームアドバンテージの中で、6季ぶりのB2復帰を見事に果たした。
会場を埋め尽くす“情熱の赤”が大きく波打った。昇格決定の瞬間、3612人のブースターはメガホンをたたく、立ち上がるなど思い思いに喜びを表現。選手たちも大歓声とともに勝利を喜んだ。鈴木裕紀ヘッドコーチ(HC=45)は「(第4Q)残り10秒でやっと『勝った…』って…」。涙をこらえ「今季本当に…僕も選手も…このために頑張ってきたんで安心しました」と言葉を紡いだ。
指揮官は昨季、チームアナリストとして岩手の一員となり、今季からHCに就任。就任1年目でB2昇格にこぎつけた。「誰も下を向くことなく、声を掛け合って、常に成長を求めて、頑張り続けた選手たちを本当に誇りに思います。彼らに感謝しかないです」。この日はクリスチャン・ドゥーリトル(25)が両軍最多28得点とオフェンスをけん引。ジェラルド・ビバリー(29)は第3Qだけで15得点と爆発し、横浜EXを突き放した。横川俊樹主将(27)の8アシストやハードなディフェンスなど各選手の献身的な姿勢が光った。「みんなでヘルプし合って、ディフェンスをして…。うちが今季やりたかったバスケットを全員が表現してくれた」と指揮官。まさに全員でつかみ取ったB2昇格だった。
シーズン当初から言い続けてきた「B2昇格、B3優勝の完全優勝」まであと2勝。第3Qにチームを勢いづけたビバリーは「B3優勝までが自分たちの仕事」と断言。指揮官も「僕らには優勝という目標がある。そこに向かって頑張っていきたい」と語り、チームはさらに上を見据える。45勝7敗でレギュラーシーズンの頂点に立った岩手が、仕事完遂に向け、闘牛のごとく突き進む。【濱本神威】


