女子7人制ラグビーの国内最高峰シリーズ「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」第2戦は3~4日、東京・秩父宮ラグビー場で行われる。
2日は都内で参加16チームを代表した選手(2チームは天候の影響で不参加)が記者会見に出席。昨季の年間総合2位で第1戦の熊谷大会(5月20~21日)を制した、ながとブルーエンジェルスのバティヴァカロロ・ライチェル海遥主将(25)が「まだまだこれから上を目指していける」などと意気込んだ。
第2戦の秩父宮大会を経て、第3戦は6月17~18日に鈴鹿大会(三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場)、最終戦は花園大会(7月1~2日、大阪・花園ラグビー場)を予定。年間王者を懸けて白熱した戦いが繰り広げられる。【松本航】
<各チーム代表者の意気込み(◎は出席チームの代表者が選ぶ“推しメン”)>
◆東京山九フェニックスFW鈴木実沙紀主将(31)
「熊谷大会は4位。望ましい結果ではない。この2週間、メンバーの中でやりあって、一番パフォーマンスのいい12人が(ピッチに)立つ。優勝目指して頑張っていきたいと思います」
◎BKナタリー・ライト(20)
「オーストラリア出身。まだ1~2カ月しか日本にいないけれど、日本語を積極的に文章で話す。フィールド外も注目。日本語で話しかけてもらえればと思います」
◆ながとブルーエンジェルスFWバティヴァカロロ・ライチェル海遥主将(25)
「去年(年間総合2位で)悔しい思いをして、プレシーズンからたくさん時間をかけて準備してきた。まだまだこれから上を目指していけると思っています」
◎BK大谷芽生(23)
「アタック、ディフェンスで運動量が高い。熊谷大会の前に(女子7人制日本)代表で活動していた。時間が短い中でもフィットしている。チームに少しでもとけ込むように、外国人の選手とコミュニケーションをとっています」
◆YOKOHAMA TKM・BK内海春菜子(23)
「今年のTKMは全員で粘り強くアタックもディフェンスもプレーする。TKMのラグビーで上を目指したいです」
◎BK新原響(26)
「ハンドリングとステップが本当にうまい。サイズは小さいけれど、ディフェンスも体を張っています」
◆PEARLS・BK山中美緒主将(27)
「チーム力、全員でコネクトし続けることだったり、ディフェンスからプレッシャーをかけて、スコアまで持っていくことが強み。熊谷大会は3位で悔しい結果。東京、ホームの鈴鹿、花園と頑張りたいです」
◎FW三輪里佳(23)
「ハードワークをし続ける。正確なキックで貢献してくれます」
◆日体大BK新野由里菜主将(21=4年)
「強みは1人1人の特徴を生かしたアタックと堅いディフェンス。これができたから熊谷大会で2位になれた。この結果に満足せず、次の大会で優勝できるように頑張りたいです」
◎FW畑田桜子(20=2年)
「どんな相手にもすごいタックルにいく。ボールをもらったら、速い足をいかしたランを見せてくれると思います」
◆ARUKAS QUEEN KUMAGAYA・BK小出深冬主将(27)
「優勝していたのを過去の栄光とせずに、もう1度チャンピオンになる。熊谷大会はとても悔しい結果(8位)。もう1度、全員で立ち上がる気持ちで2週間準備してきました」
◎FW本間美月(28)
「ベテランでチームメートからの信頼も厚い。熊谷では何度もトライをセーブするタックルをしていた。ハードワークで、チームに勢いを与えてくれます」
◆追手門学院大BK村田彩乃主将(21=4年)
「他のチームに比べたら体は小さいけれど、体の大きな選手にアタック、ディフェンスでチャレンジする。トライされても最後まで諦めない。みんな仲がいいのが、他のチームに負けない強みだと思っています」
◎UT津田佳梨(19=2年)
「練習中や私生活は、何を言っているか分からないぐらいポンコツ(笑い)。でも試合になると目の色を変えて(1学年上のチームメートで日本代表)須田倫代に負けないステップを切ります」
◆自衛隊体育学校・BK伊藤睦主将(25)
「総合5位入賞を掲げている。熊谷大会は10位。残りの3大会、1つでも多く勝ち、目標を超えられるように頑張りたい。1試合1試合全力で走りきり、自衛隊らしいプレーを見せたいです」
◆RKU・UT金子茉樹(21=流通経大4年)
「1対1の接点で当たり負けないこと、組織的なアタック、ディフェンスを継続し続ける。熊谷大会は13位。今年はベスト8以上の目標を掲げている。チーム全員で頑張っていきます」
◎BK麻田瑞月(20=流通経大3年)
「正確なキック、キレのあるステップでチームの信頼も厚いです」
◆四国大UT金島瑠奈主将(20=3年)
「創部当時から掲げているチームのプレースタイルは立ってつなぐラグビー。『ストロング&ビューティー』をテーマに諦めない姿、粘り強さを武器に、地道に実績を積んできました」
◎尾崎夏鈴(22=4年)
「(体の)線が細いけれど、体幹が強い。アタック、ディフェンスともに優れています」
◆チャレンジチーム・大内田葉月(16=福岡・修猷館高2年)
「アタックの多様さと、ディフェンスの粘り強さが武器。熊谷大会を終えて相手のフィジカルの強さを、あらためて実感した。チームでコミュニケーションをとって、連携して勝っていきたいです」
◎谷山三菜子(18=佐賀工高3年)
「キックオフやゴールキックがとても正確で、アタックでの仕掛けもグイグイと進んでいきます」
◆北海道バーバリアンズBK佐藤優主将(26)
「グラウンドの外、中で強いコネクションを作ってきた。最後まで諦めない姿を、みなさんにお見せしたいです」
◎FWンドカ・ジェニファ(22)
「持ち前の強さで、アタックではチームを勢いづけてくれます」
◆ナナイロプリズム福岡BK山領一花(21=久留米大3年)
「熊谷大会では思うようなプレーができず悔しい結果(9位)だったが、次につながる経験で前向き。自分たちの強みである個性輝くプリズムアタック、粘り強いディフェンスでベスト4を目指します」
◎FW大橋聖香(19=久留米大1年)
「彼女にボールを持たせると、必ずゲインしてくれます」
◆BRAVE LOUVE・FW中村紘子主将(30)
「前回(熊谷大会)は15位。3年以内の日本一を目指している。この結果は気にせず、次大会から自分たちのラグビーを見せたい。(チーム名は)雌オオカミという意味。ほえて、ほえて、ほえまくって『ルーヴ、嫌だな』と思ってもらえるような、爪痕を残していきたい」
◎BK岡本美優(18=早稲田大1年)
「大学1年生。アタックで注目を集めると思うので、ぜひ見てください」
◆日本経済大BK妹尾安南主将(21=4年)
「熊谷(11位)では勝つことの大変さ、チーム力の大切さを感じた。強みであるハンドリングスキル、フィジカルを生かし切れず、悔しい結果。今大会は強みを生かして、自分たちのプレーをしっかりできるように、1戦1戦戦っていきたいと思います」
◎BKサバナ・ボッドマン(21=4年)
「体を張ったタックルでチームを盛り上げてくれます」
◆横河武蔵野UT田代ひなの(26)
「強みは組織で守るディフェンスと、つながり続けるアタック。(7位だった)熊谷大会はレベルの高い場で、ベースを築き上げることができました」