4日の女子ダブルス3回戦で加藤未唯(28=ザイマックス)、アーディラ・スーチャディ(インドネシア)組が失格となった。ポイント間に打った球が、ボールガールに当たって失格となった。球はボールガールの頭に直撃。ボールガールが泣いてしまうというアクシデントだった。

加藤は失格処分を不服とし、4大大会側に提訴した。

フランス紙レキップも5日の電子版で、一連の出来事を大きく報じている。

「月曜日(5日)の混合ダブルスで涙を見せながら、会見で失格について振り返った」と書き出し、処分を求めたとされる相手の反応を次のように伝えている。

対戦相手のサラ・ソリベストルモ(スペイン)はシングルス3回戦で敗退後、加藤の件で質問され、こう答えたという。

「このスペイン人選手とチェコ人のパートナーは、事故の瞬間、背中を向けていたが、何が起こったかを説明するために審判員の方に急いだ」とまず、状況を書いた上で、コメントを書いている。

「これはとても良くない状況です。私とマリエ(ブスコバ)にとっては、人々が言っていること、すべてを見るのがつらい。昨日(4日に)我々がしたのことのすべては、審判員の方に向かって、何か起こったかの説明です。まず、我々は、ボールガールが泣いていたため『何かが起こった』と言った。それから『球が直接彼女に当たった』と言った。審判員はそれを見ていなかったので。そのあとは、スーパーバイザーの決定です。我々は何も損害を与えていません」

(松本愛香通信員)

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