日本勢最高位となる世界ランキング4位の奈良岡功大(22=FWDグループ)が“無心”で逆転勝利を呼び込んだ。
同5位の石宇奇(中国)を11-21、21-19、21-14で下し、準決勝に進出。1時間21分の熱戦を制し「よかった。うれしかったです」と短い言葉に喜びを込めた。
後がなくなった第2ゲーム(G)。17-8から6連続失点などで猛追を受ける中、「相手もきつい」と耐え忍んだ。スピード感のある攻撃を展開し、このゲームを奪い返した。
第3Gでも「相手のプレーについていこう」と動き回った。身長184センチの相手に対し、奈良岡は173センチ。体格では劣るが「(プレー時間が長くなるほど)動きやすくなる」と自信のあるスタミナで補った。終盤には4連続得点を奪取。勝利の瞬間はコートに大の字で倒れ込んだ。
試合中には「コウダイ、頑張れ!」という声援も響き続けた。ただ、当の本人は「特に何も感じていない」とゲームに没頭していた。あまり考え込まない性格が強み。体力の源を問われても「分からないっす」と笑顔で切り返した。
そんな“無心”の男は、29日の準決勝へも「プランはない」と言い切る。世界1位のビクトル・アクセルセン(デンマーク)と対戦する可能性もあるが「何とも思わないっす」と特別視していない。
「マックスを出せる状態をつくりたい」
さわやかな笑みでそう言った。無欲を貫き、明日もコートを駆け回る。


