飛び込み男子でオリンピック(五輪)6大会出場の寺内健(43=ミキハウス)が21日、日本選手権(9月1~3日、栃木・日環アリーナ)を最後に現役引退すると発表した。既にエントリーしたことは判明しており、同じ所属の坂井丞(30)と組んでシンクロ板飛び込みに名を連ねていたが、思い出の舞台を花道とすることに決めた。

所属を通じて次の通りコメントした。

 

「このたび、9月の日本選手権を最後に引退する決意をいたしました。

1994年の日本選手権で初めて優勝して、私の飛び込み人生は大きく変わりました。オリンピックというものを意識し始めたのはこの頃です。そんな大きな思いがある日本選手権を最後の大会にできることを誇らしく思います。

現役選手として43歳まで挑戦を続けてこられたのは、最後まで全力のサポートしていただきましたミキハウスをはじめ、馬淵崇英コーチ、家族、ここまで私に携わってくださった方々、そして応援してくださいました皆さまのおかげです。その全ての方に感謝の思いとこれまでの競技人生の締めくくりとして、最後は自分らしく全力で飛び切りたいと思います。応援のほど、よろしくお願いいたします。」

 

96年アトランタ五輪から6大会連続で出場してきたレジェンド。ただ今年は左膝のけがもあり、代表選考を兼ねた4月の翼ジャパンカップで2位にとどまっていた。7月の世界選手権福岡大会に出場することができなかった際には「精いっぱいのことはやりました。今後のことはすぐに『こうです』とは言えないです」としていたが、エントリーとともに大きな決断を下した。