男子100キロ級の増山香補(こうすけ、24=パーク24)が、90キロ級から階級を上げて初めての試合で準優勝した。

「練習でやってた100キロ級と、試合はまた違うなと感じました」。

2回戦から出場。階級は違うが、22年グランドスラム(GS)東京で優勝した実力の持ち主。着実に勝ち進み、5試合目となる準決勝に進出。前回大会準優勝の石山潤平(パーク24)相手に、延長戦の末、反則勝ちで決勝に進んだ。

石内裕貴(旭化成)と相対した決勝では指導3つを受けて反則負けとなったが、上位4人に入ったことにより、講道館杯全日本体重別選手権(11月4~5日、千葉ポートアリーナ)の出場権を獲得した。

試合を終え「普段より倍疲れました」と苦笑い。それでも「講道館の権利を取る」という一番の目標を達成し「講道館では同じミスをしないように、直していきたい」と次を見据えた。

次の目標は、講道館杯で勝利してGS東京(12月2~3日、東京体育館)に出場すること。海外でも1試合予定しており「3連勝できるように頑張ります」と意気込んだ。

増山は、今年2月のGSテルアビブ大会を計量失格で欠場。全日本柔道連盟の判断により、5月の世界選手権の代表権剥奪に加えて強化指定も取り消され、その後に100キロ級に転向。再出発となった。