北朝鮮のスポーツを主導しているのは、女子だった。閉幕した杭州アジア大会で、北朝鮮が獲得したメダル数は、金11、銀18、銅10で総合順位10位だった。アジア大会は、金メダルの数で順位が決まる。中でも注目は、11個獲得した金メダルのうち、女子選手が10個獲得し、男子選手は1個だけだった。

閉幕式では、唯一の男子金メダリスト、81キロ級重量挙げのリ・チョンソンが務めた。開会式では、女子ボクシング54キロ級のバン・チョルミ、男子射撃10メートル・ラーニングターゲットのパク・ミョンウォンが務めていた。バンは金メダル、パクは銀メダルだった。

北朝鮮は、新型コロナウイルスの影響などで、東京五輪に無断で不参加したことで、国際オリンピック連盟(IOC)から国際大会出場停止の処分を受け、5年ぶりに国際舞台に復帰した。11個の金メダルの内訳は、重量挙げ6(女子5、男子1)、女子体操2、女子ボクシング1、女子射撃1、女子レスリング1だった。