10歳の日高晴久(MFアカデミー)がノービスB男子(6月30日時点で満9~10歳)を80・39点で制した。

ノービスB女子の宮崎花凜(10)に続き、MFアカデミーでアベックVを達成。「優勝できるか不安でしたが、すごくうれしいです」と喜びをかみしめた。

今季のプログラムは昨季から継続の「火の鳥」。情熱的な赤色の衣装に身を包むと、心も燃えた。「見どころもパワーアップしている。落ち着いてやれば絶対にできる」。冒頭の3回転サルコーを降りると、続くルッツ-トーループ-トーループの3連続2回転ジャンプも着氷させた。

中盤以降のステップは「丁寧さ」をテーマに据えた。「焦らずに1歩1歩」と唱えながら冷静に滑走し、2位に8・73点差をつけた。

継続のプログラムを演じるにあたり、五輪で2連覇を遂げた羽生結弦さん(28)や14年ソチ五輪代表の町田樹さん(33)らも手本としたが、自らの個性を表現することにも力を注いだ。

「今年は燃え尽きる火の鳥を演じたいと思いました。パートに合わせてゆったりだったり、力強かったり、見ているお客さんに感心していただけるようにしました」

2013年生まれの日高が見据えるのは、五輪での金メダル獲得。まずは3回転ジャンプの習得を目指す。「来年は3回転サルコー、3回転トーループなどのトリプルジャンプを入れて、もっとパワーアップしたい。日高晴久らしさをお客さんに届けられたらいいなと思います」。りりしい顔つきで、夢へのステップを思い描いた。【藤塚大輔】