フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダの開幕を翌日に控えた26日(日本時間27日)、カナダ・バンクーバーの会場で公式練習が行われ、世界選手権2連覇中の坂本花織(23=シスメックス)が調整した。

フリー曲をかけての通し練習では冒頭のダブルアクセル(2回転半)で大きく転倒し、そのままフェンスに体をぶつけ、「自分でもびっくり。『あれ?』みたいな。いままであんなことしたことなかったから、ちょっと自分でも動揺しちゃって」と反省。「1個ミスしちゃうとどうしても気持ちが折れちゃって。気持ち的にミスは許されない状況なので、とにかくノーミスを目指してやっていきたい」と気持ちを引き締めた。

具体的な目標もある。「いかに何点出して優勝をするかが大事になってくると思う。次につなげられるように、とりあえずカナダを頑張りたいなと思ってます」。ショートプログラム(SP)は75点、フリーでは今月の「ジャパンオープンくらい」と149・59点を見据えた。

会場は18年GPファイナルを戦った場所。SP4位で迎えたフリーの後半の3連続ジャンプで、2本目で体勢が崩れたまま3本目を跳んで転倒。「後のジャンプにつけたらよかったのに、すごい鈍くさいこけ方して4位。ギリギリ表彰台逃したっていうのをすっごい覚えていて。あれはもはや笑い話。下手くそだなって」と笑い飛ばした。あれから5年、世界女王の滑りを見せる。

SPは27日(同28日)、フリーは28(同29日)に行われる。