グランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯(24~26日、大阪)に出場予定の青木祐奈(21=日大)が、62・67点で首位発進した。

得点源となる冒頭の連続3回転ジャンプは、3回転ルッツ-2回転ループ。そこからダブルアクセル(2回転半)、3回転フリップと着氷させた。スピン3つは最高のレベル4でそろえながらも「悔しい気持ちが大きいです。ルッツ-ループがしっかり入らず、フリップも少し危なかった」と振り返った。

今大会はSPで70点を目標としてきただけに、少し不完全燃焼な様子。上位5人が全日本選手権(12月、長野)の出場権を得るが「今は気にしていないです。自分との戦いだと思っています」と集中する。

4日に予定されるフリーは、ミーシャ・ジーさん振り付けの「She」で「私のスケート人生」をテーマに取り組んできた。

「自分が気に入っているところはコレオステップ。ジャンプが終わった後に、気持ち良く、のびのびと滑りたいと思っています」

練習拠点が同じで2位の江川マリア(明治大)とは3・21点差。伸びやかな滑りで、大舞台のNHK杯、全日本選手権へと弾みをつける。【松本航】