【重慶(中国)=松本航】ショートプログラム(SP)首位発進の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が2位となった。フリー2位の279・98点を記録し、合計279・98点。SP2位のアダム・シァオイムファ(フランス)が合計298・38点をマークし、2週連続優勝で12月のGPファイナル(北京)進出を決めた。
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4分間を滑り終えた宇野がニッコリと笑った。演技前から「宇野昌磨~!」とフルネームで声援が飛び、迎えた最終滑走。4回転ループで転倒すると、続く4回転フリップが2回転に抜けた。「単発のフリップは跳べていたけれど、ループからのところまで、行き着いていなかった」。演技の総括はすがすがしかった。
「自分の演技に対しては本当に素晴らしいものだったと思います。これだけジャンプ以外のところに、気持ちを入れて、演技をすることがなかなかなかった」
今季、重点を置くのは表現。優勝したシァオイムファとは18・40点差がついたが「悔しい、と言った方が競技者らしいですが、試合前も全然緊張せず、僕の気持ちが、もうそこ(結果)にないというのは事実としてある」と正直に明かした。結果でなく、理想の表現を追い求める。
次戦は第6戦NHK杯(24~26日、大阪)。2連覇が懸かるファイナル進出への大一番には「僕は『気にしていない』と言いますが、それだけ期待をしていただいているからには、見合う結果を出せるように最善は尽くしたい」。ファンの後押しに感謝し、その上でわが道を行く。新しい世界王者の姿が、そこにある。


