関西大学ラグビーAリーグは12月2日に最終節となる第7節が東大阪市花園ラグビー場で行われる。

ここまで6戦全勝で関西3連覇を狙う京産大は、同じく全勝の天理大との優勝決定戦に挑む。

試合2日前となる11月30日、京産大は京都市北区の神山球技場での練習を公開した。フランカー三木皓正主将(4年=京都成章)は全体練習後も最後までグラウンドに残り、プレーの確認に余念がなかった。「こんなにうずうずして、震えそうな試合は久しぶりなんで、1人のラガーマンとして楽しみです」。関西王者を率いる主将は、大一番を人一倍心待ちにしている。

「天理と僕たちの強みは、スクラムやフィジカルのところで一緒だと思う。天理の弱いところを探して戦うよりは、自分たちが強いところをどんどん出していくことが大事」。楽しみにする一戦では、フィジカル面を生かし、強気に戦うつもりだ。

その中で、自身の役割として考えるのが、タックルでチームに勢いを与えること。「自分のタックルが、チームや応援してくださる方々へのメッセージになったらいい」。心に秘める熱い気持ちを、そのタックルに込めて戦う。

今季当初は、苦しみも味わった。「声でもプレーでも引っ張らなくちゃいけないと、気負いすぎる部分があった」。責任感が強いが故にバランスを失い、自分のプレーも見失った。メンバーから外れた開幕戦、欠場理由は「コンディション不良」とされていたが、ただの体調不良ではなかった。「体調と心と、いろんなことでした」。

復活のきっかけは、10月8日の第3節立命館大戦にあった。この試合に三木は80分フル出場しているが、実はへんとう炎で高熱を抱えながらのプレーだった。志願してグラウンドに立った時、元木由記雄GM(52)から「チームはみんなしっかりしてるから、お前自身が持ってるタックルをチームに伝染させていくことを考えろ」と言われた。三木はそれをきっかけに、自分のプレーにフォーカスすることを取り戻した。これまでは誰かがミスをすれば厳しく指摘してきたが「誰もミスしようとしてるるわけではない」と考えをあらためた。チームへの発信も「より少ない言葉で言えるようになった」。

変化することで自身のプレーだけでなく、チームにも好影響をもたらすようになった今の三木は、表情がやわらかくなり、笑顔も増えた印象だ。天理大戦と大学選手権に向けて、主将が自然体で臨めることは、京産大の大きなポジティブ材料だと言えるだろう。

「自分がこの大学でやってきた4年間の集大成。今年のチームで関西リーグを勝ちたいっていう思いが強い。3月から始まってやってきたことを、12月2日にしっかりぶつけたい」。関西3連覇をかけて戦う三木は、全てを懸けて天理大戦に臨む。【永田淳】