【北京=藤塚大輔】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ上位6人によるファイナルが今日7日、中国の首都で開幕する。男子で昨季の4大陸選手権、世界ジュニア選手権2冠の三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)は初日のショートプログラム(SP)へ向けて会場の国家体育館で調整。男子6人の中では自己ベストこそ最も低いが、強気の姿勢で前回5位からの成長を示し、存在感を発揮する。

40分間の練習を終えた三浦は、取材エリアで自ら切り出した。

「ナメんなよ!」

その5文字に思いをのせると、毅然(きぜん)とした表情で続ける。「みんなより実力が下なのは分かっている。ただ、その中でナメられたくない。足跡を1つでも残せたら」。自らを奮い立たせた。

今大会に向けた報道に触れるたび、自身の立ち位置を悟らされた。「完全に忘れ去られているな」。優勝候補には宇野昌磨、鍵山優真、フランスのアダム・シャオイムファ、米国のイリア・マリニンの名が目についた。合計点の自己ベストは4人いずれも300点超え。自身の281・53点とは開きがある。「実力が足りない」ことは認めつつ、第5戦フィンランド大会でGP初Vを飾った今季は自信あり。「確実に去年よりレベルアップしている」。

成長を実感する点が、試合への準備。自己判断で早朝の練習を早めに切り上げたり、本番直前にフリーの構成を組み替えたりして「試合への運び方が分かってきた」とうなずく。この日はGP2戦で回避した4回転ループをフリーの曲かけ練習で降り、また1つ成長を示した。「負けたくない。今から試合がすごく楽しみ」。強気で攻め抜き、優勝争いに加わってみせる。