14年ソチ五輪ラージヒル銀メダルの葛西紀明(51=土屋ホーム)が2月17、18日のW杯札幌大会(札幌市大倉山ジャンプ競技場)の代表入りを決めた。開催国枠での切符を手にした。予選で50位以内に入り、4季ぶり本戦進出を決めれば、自身が持つギネス世界記録の通算569試合出場を更新する。数々の歴史や偉業を重ねてきたレジェンドが、再び世界舞台に飛び立つ。

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葛西はコロナ禍の20年、自粛期間にパン作りに熱中した。練習ができず、ホームベーカリーで作ったパンを後輩にプレゼントすると大好評。「みんながおいしいって言うから」。リクエストに応えて作り続けた。人気食パン「乃が美」にかけて「紀神(のりがみ)」と呼び、「紀神食べるか?」と、所属チーム関係なく、ふるまった。小麦粉を一気に25キロ買い込み「家族に怒られた」と笑った。

ジャンプの助走姿勢、飛び出し、常に試行錯誤する姿勢が成長を促す。パン作りでも研究を重ねた。「耳まで白いパンが好き」なため、砂糖を水あめに変えると大成功。「プラスに考え、アレンジする。そういったところに気づけるのが、選手生命の長いところなんじゃないかな」と自己分析。ジャンプもパンも、まだまだ熟成に余念がない。【保坂果那】