【上海(中国)30日=竹本穂乃加】世界王者の「りくりゅう」こと三浦璃来(22)木原龍一(31)組(木下グループ)が、昨年9月以来の実戦復帰を前に、公式練習に参加した。

曲かけでは、リフトなどを確認。練習後は笑顔でブルーノ・マルコット・コーチの元に戻り、ハイタッチをして結束力を高めた。

昨季は、グランプリ(GP)シリーズファイナル、4大陸選手権、世界選手権を制して、日本勢で初めての「年間グランドスラム」を達成。快挙を果たしたが、昨秋木原の腰椎分離症が発覚し、今季はGPシリーズ2戦と全日本選手権を欠場していた。以降は、けがと向き合いながらカナダでリハビリに励む生活を送ってきた。

木原は「1カ月くらいは滑るだけの練習」と振り返る。医師やトレーナーの指示に従い、少しでも痛みが出ればリンクを降りる。現在も技の回数制限をかけながらではあるが「痛みはもうゼロ。ペアをやる分には問題ない」とし「9月の時よりしっかり準備できたという考えがあるので、楽しみ」と話した。

一方、三浦も隣で地道なトレーニングを積み、実戦復帰に備えてきた。

リハビリの先生から「あなたも一緒に強くならないといけない」と激励され、以前に負傷していた肩を重点的に強化。その結果「フォワード・インサイドができるようになった」と笑みを浮かべた。

ペアのショートプログラム(SP)は2月1日に行われる。