【上海(中国)=竹本穂乃加】ショートプログラム(SP)2位の「りくりゅう」こと三浦璃来(22)木原龍一(31)組(木下グループ)は、フリーを終えて合計190・77点で2位となり、連覇を逃した。

昨年9月以来、約4カ月ぶりの実戦復帰となった1日のSPでは65・61の2位どまりだった。横に並んで跳ぶ3回転トーループで三浦が2回転になるなど納得出来ない内容。演技後の2人に笑みはなかった。それでも木原は「現実的な目標(SP65点)をしっかりクリアできているので、次の試合につながってくる」と必死に前を向いた。

昨季はグランプリ(GP)シリーズファイナル、4大陸選手権、世界選手権を制し、日本勢初の「年間グランドスラム」を達成した。しかし今季は、木原の腰椎分離症により、GPシリーズ2戦と全日本選手権を欠場。実戦から離れてカナダでケガと向き合いながら、リハビリに励んできた。氷の上に戻っても「1カ月くらいは滑るだけの練習」(木原)。少しでも痛みが出ればリンクを降りて1歩1歩、回復に向けて進んできた。現在も技の回数制限はかけているが「痛みはもうゼロ。ペアをやる分には問題ない」状態となっていた。

けがを乗り越え、たくましさを増して帰ってきた2人はフリーで3位と一定の成果。上海で健在を示し、連覇が懸かる世界選手権(3月、カナダ・モントリオール)へ上昇気配。復活をアピールした。