日本バレーボール協会(JVA)は5日、パリ五輪イヤーの女子日本代表登録メンバー24人を発表した。エースで3年連続で主将を務める古賀紗理那(27)や、昨年の五輪予選W杯バレーで主軸を担った林琴奈(24)、石川真佑(23)ら実績組に加え、東京五輪を経験したアタッカーの黒後愛(25)が3年ぶりに復帰。オクム大庭冬美ハウィ(25)、山中宏予(24)ら昨季選出がなかったメンバーも名を連ねた。パリ五輪出場をかけた5月からのネーションズリーグ(VNL)メンバーは、ここから14人に絞り込まれる。真鍋政義監督(60)の下、12年ロンドン大会以来となる五輪メダル獲得の大目標に向けてスタートを切った。

   ◇   ◇   ◇

黒後愛(25)が再び、トップチームで輝きを放つ。3年ぶりの日の丸復帰。所属チームを通じ「選出していただいたことに感謝し、自分の持っている全てを出し切れるよう頑張ります」と意気込みを示した。エースとして期待を背負った21年東京大会に続き、2大会連続での五輪出場を目指す。

東京・下北沢成徳高から17年に東レに入団し、18~21年まで4年連続で日本代表に選出された。しかし、東京五輪で25年ぶりとなる予選敗退を喫し、21-22年シーズンは体調不良のため休養。復帰した昨季は、途中出場が主だったが、今季から加入した埼玉上尾でよみがえった。

180センチの長身を生かした力強いスパイクを軸に3季ぶりに3桁得点を挙げ、リーグ3位に貢献。「オフェンスが良かったりディフェンスが安定したり自分の中では波があったが、たくさん声をかけてもらってチームに入りやすかった」と感謝をプレーに込めてきた。取り戻した自信を胸に、黒後の第2章が始まる。

○…Vリーグの攻守のトップランカー2人が、代表に返り咲いた。日立のOHオクム大庭は、持ち味のパワフルなスパイクを武器に日本人最多の428得点を記録。埼玉上尾のMB山中は、ブロック決定本数で同1位の56得点をマークした。2人の最高到達点314センチは、今回の登録メンバーの中で首位を分け合う。山中は「リーグ戦では、チームメートをはじめ、応援してくれる方々に支えられて成長できた。恩返しができるように」と力を込めた。

○…今月3日まで行われたVリーグで2季連続2冠を達成したNECから、期待のヤングコンビが選ばれた。ルーキーセッター中川と、筑波大の卒業を待たずにプレーできる内定選手として加入した佐藤。リーグで見せた強心臓ぶりを発揮し、代表にフレッシュな風を吹かせそうだ。主力としてチームの優勝に貢献した中川は「自分に出来ることを精いっぱいプレーで表現し、チームの力になれるように」と襟を正した。

▽真鍋監督 「日本の女子バレーが再び世界の大舞台で輝く姿をお見せしたい。すべての皆さまと一丸となって戦い、VNL初戦からパリ五輪最終戦まで全力で駆け抜けたい」

◆パリ五輪への道 出場枠は開催国フランス(世界ランキング15位)を含む12。昨秋に行われた五輪予選の結果から、トルコ(同1位)米国(同2位)ブラジル(同3位)セルビア(同4位)ポーランド(同7位)ドミニカ共和国(同8位)の出場が決定。残り5枠は、VNL予選ラウンド(R)終了時=6月17日の世界ランキングで決まる。まだ出場権を得ていない同9位の女子日本代表は、(1)アジア&オセアニア大陸でトップ(2)既に出場権を獲得している7カ国と(1)、アフリカ大陸トップ国を除いたランキング上位3カ国に入ることが必要で、VNL予選Rはポイント獲得に重要な舞台となる。男子日本代表は、昨年の五輪予選W杯バレーで出場権を獲得している。