同じエンブレムを胸に、夫婦でパリに挑む。日本バレーボール協会(JVA)は2日、都内で会見し、日本代表全カテゴリー共通となる新たなロゴを発表した。5月開幕のネーションズリーグ(VNL)で五輪切符獲得を目指す女子代表主将の古賀紗理那(27)と、夫でミュンヘン大会以来52年ぶりの五輪メダルを狙う男子代表の西田有志(24)がそろって出席。代表を支える両エースが、今夏への決意を新たにした。

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女子代表の絶対エース古賀は、壇上で西田と顔を合わせ笑みを浮かべた。その視線の先には、夫の左胸に刻まれた新エンブレム。男女共通となった日本代表の証に「(全カテゴリーが)一緒のエンブレムをつけられるのは心強い」とうなずいた。

ともに目指すのは、五輪メダル。この日、JVAが発表した28年までの代表強化計画には、男女代表の目標として改めて「パリ五輪でのメダル獲得」が明文化された。西田は「そこ(五輪メダル)に関しては、男女問わず同じ方向性でやっていると思う」と“共闘”へ力を込めた。

女子代表は、その第1歩として、5月から勝負の日々を迎える。古賀は「私たちは切符を取るところからのスタート」と、トルコで開幕する国際大会VNLへ向けて口元を引き締めた。昨秋の五輪予選W杯バレーでは、開幕5連勝からトルコ、ブラジルに連敗して切符を逃した。残るパリへの道は、6月中旬時点での世界ランキング上位で得られる出場権奪取。そのためにはVNLで勝利を重ね、ポイントを積み上げることが必須になる。負けられない戦いへ「(メンバー)それぞれがスキルアップして底上げできるように」と力を込めた。

男子代表は、五輪予選で上位2カ国入りし、いち早く切符を獲得した。西田は「自分たちが目標としているのは、全てにおいてメダル。全員で頑張っていきたい」と、ミュンヘン大会以来52年ぶりとなるメダルへ鼻息を荒らげ、「いろんな方々に助けられながらではあるが、メダルという結果をお届けできるように」と日本代表メンバーの思いを代弁した。今季、15年ぶりにロゴが一新。それぞれの思いと新たなエンブレムを胸に、男女日本代表がパリへの戦いに挑む。【勝部晃多】

 

◆JVA川合俊一会長

男子は五輪の出場権を持っており、女子もVNLで切符を取ると確信している。男女ともに(五輪で)本気でメダルを狙っていく年だと思っている。

 

○…盾形の新たなロゴは、男女代表だけでなく、ビーチも含めた各世代全カテゴリーの日本代表が使用する。JVAは2日の会見で、その狙いを「全国、全世代のバレーボーラーと代表とのつながりを強調することで、一体感のある環境をつくっていきたい」と説明。一般公募により決定し、09年6月から使用していた男子代表「龍神NIPPON」、女子代表「火の鳥NIPPON」の各ロゴについては、今回の統一に伴い、愛称とともに、約15年の歴史に幕を下ろすことになった。

新ロゴは、旧ロゴと同じく国際大会の規定によりユニホームには入れられないものの、練習ウエアやTシャツなどにつけて一体感を高めていく。

 

◆女子バレーパリ五輪への道 出場枠は開催国フランス(世界ランキング15位)を含む12。昨秋に行われた五輪予選の結果から、トルコ(同1位)米国(同2位)ブラジル(同3位)セルビア(同4位)ポーランド(同7位)ドミニカ共和国(同8位)の出場は決定済み。残り5枠はVNL予選ラウンド(R)終了時=6月17日の世界ランキングで決まる。出場権を得ていない同9位の女子日本代表は

<1>アジア&オセアニア大陸でトップ

<2>既に出場権を獲得している7カ国と<1>、アフリカ大陸トップ国を除いたランキング上位3カ国入り

が必要で、VNL予選Rはポイント獲得に重要な舞台となる。