2季連続で上位4チームによるプレーオフ(PO)進出を狙う横浜キヤノンイーグルスが、花園近鉄ライナーズに快勝した。

前半開始直後に先制トライを許したものの、その後は主導権を渡さず前半4トライで26-7。大きくリードを作ると、後半にもSH荒井康植(30)やWTBヴィリアメ・タカヤワ(27)らが4トライを重ねて振り切った。

勝ち点4を積んでPO圏内となる上位4位以内を維持。それでも、CTB梶村祐介主将(28)は「チームの弱さ、もろさが出たゲームだった」と厳しい表情。

前節に続いて反則が多発し「ペナルティーをしなければ守れているところを守れなかった。防げるエラーが多かった」とくちびるをかんだ。

一方で、リーグ初出場を果たした東海大出身のSO武藤ゆらぎ(22)は笑顔だった。

出場時間は、後半32分からの短時間ではあったが「すごい緊張していたんですけど、憧れの舞台だったのですごくうれしいです」。

東海大付属大阪仰星高、東海大時代では敗戦の記憶が多い聖地だが「社会人になって初めて出られた試合が花園でできたので、いい思い出になるのかなと思う」と話していた。【竹本穂乃加】