Wリーグ史上最多7168人の観衆が詰めかけた中、デンソーアイリス(レギュラーシーズン2位)が富士通レッドウェーブ(同1位)に雪辱して1勝1敗とし、リーグ初優勝と昨年12月の皇后杯全日本選手権との2冠に逆王手をかけた。2戦先勝方式で行われ、第3戦は15日に同会場で行われる。初戦を制した富士通は16年ぶり2度目の制覇を目指す。

チーム最多17得点の馬瓜エブリンは試合後のコート上で「ありがとうございます!」と絶叫。「前半に苦しい時間帯はあったが、自分たちのバスケを明確にしてやっていこうと、何度も伝え合った。後半は自分たちで流れをつくった」とうなずいた。

相手の堅い守りに手を焼いたデンソーは第1クオーター(Q)を終えた時点で10点差をつけられたが、第2Qに差を詰め、前半を33-37で折り返した。後半に入るとムードメーカーでもあるエブリンが攻守でさらに奮闘。第3Q序盤に勝ち越しの3点シュートを決めるなど、流れを引き寄せた。その後も司令塔の木村亜美を軸に攻撃を展開。大黒柱の高田真希も存在感を示した。

運命の第3戦を前に、高田は「明日は気持ちと気合で戦う。絶対に勝ちます」と宣言した。

富士通は主将の宮沢夕貴が序盤から得点を重ねたが、後半に相手の勢いにのみ込まれた。