6号車ポルシェ(ケビン・エストーレ、アンドレ・ロッテラー、ローレンス・ファントール組)が総合優勝に輝いた。地元トヨタ勢は8号車(セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮組)が10位、7号車(マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ニック・デ・フリース組)は接触で無念のリタイアとなった。
GT3マシンで争われるLMGT3クラスでは、54号車フェラーリが優勝した。
ディフェンディングチャンピオンのトヨタは、激戦が続く今季のWECで、今季初めてマニュファクチャラーズ選手権の首位に立ち、母国の日本へと戻ってきた。トヨタ陣営は、今大会前に出されたBoP(性能調整)で出力と車両重量に調整が入る中、自身の持つ富士スピードウェイでのWEC勝利記録を「10」へ、そして連勝記録を「7」へと伸ばすべく、母国レースに臨んだ。
決勝レースは、ポールスタートの2号車キャデラックが首位をキープ。そして2周目にいきなり波乱が起きる。ロバート・クビサがドライブする83号車フェラーリがタイヤをロックさせ、フレデリック・マコヴィッキが駆る5号車ポルシェに追突。周りのマシンを巻き込む多重クラッシュとなり、セーフティーカー(SC)が入った。
開始1時間過ぎに各車ルーティンのピット作業を行う。開始1時間20分過ぎにはコース上のデブリ(破片)を撤去すべくバーチャルセーフティーカー(VSC)が発動され、その後VSCからSC先導に切り替わった。この間にトヨタ勢は上位との差を詰めることができた。開始2時間30分頃に2回目のルーティンピットイン。VSC、SCの影響で少し延びた形となった。
開始2時間50分頃、2号車キャデラックと15号車BMWが接触。キャデラックは右フロントタイヤがバーストし、緊急ピットインとなった。
開始3時間時点でトップは50号車フェラーリ。6号車ポルシェ、15号車BMW、5号車ポルシェと続き、トヨタは7号車が5位、8号車が6位で折り返した。
開始3時間33分頃、7号車トヨタのデ・フリースが50号車フェラーリを抜いて2位に浮上。
その約4分後、7号車トヨタは3回目のピットインでタイヤ交換せず、給油のみでデ・フリースをコースへ送り出す。7号車は開始4時間の段階でピットインし、可夢偉に残り2時間を託す。。
残り1時間49分、63号車ランボルギーニがギアボックストラブルでストップ。黄旗からVSC、SC出動となった。SC後の再スタートで、トップは6号車ポルシェ。15号車BMW、8号車トヨタと続いた。
残り1時間18分、12位の7号車トヨタと13位の5号車ポルシェが接触。7号車はピットまで戻ったが、左リアの損傷が激しく、ガレージで修復を行う。だが、残り1時間を切ったタイミングで無念のリタイアを決断した。
残り57分、8号車トヨタは4輪タイヤ交換で最後のスティントへ。
残り30分、36号車アルピーヌと競り合う2号車キャデラックが単独クラッシュ。フロント部分が原形をとどめないほど大破し、何とか自走でピットまでたどり着いたが、リタイアした。
残り26分、平川が乗る8号車トヨタが12号車ポルシェを抜いて4位に浮上した。直後の残り25分、3位の35号車アルピーヌにドライブスルーペナルティーが出て、8号車は3位表彰台圏内に浮上するが、その8号車も残り12分にドライブスルーペナルティーを受けて後退。10位でゴールした。
日本のスーパーGTやフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)にも参戦経験がある6号車ポルシェのロッテラーは、レース後のインタビューで「多くのファンからの応援をもらえて、素晴らしい週末だった。チームのスタッフたちが素晴らしい努力で、チャンピオンに向けてとても良い仕事をしてくれた。勝ちたかった“ホームレース”で優勝できて、みんなに感謝している」と語った。



