早大(関東対抗戦1位)が5大会ぶりの優勝を逃した。

3連覇中の帝京大(同2位)に屈し、関東対抗戦に続く頂点には届かなかった。フッカー佐藤健次主将(4年=桐蔭学園)は涙を流し「最初のスクラムでペナルティーを取っていたら、僕たちの試合になっていたと思うし、本当に僕の責任だと思う。主将以外は全員勝っていたと思いますし、本当に申し訳ないという気持ちです」と責任を背負った。

前半2分、こだわってきたスクラムで反則を犯した。勢いづく王者に5分、12分と連続トライを許して0-14。15分に日本代表FB矢崎由高(2年=桐蔭学園)、24分には左大外のNO8鈴木風詩(4年=国学院栃木)がトライし、12-14で前半を折り返した。

風上の後半は2分にCTB野中健吾(3年=東海大大阪仰星)のPGで一時逆転。だが、以降はゴール前で相手の強みのフィジカルで押し込まれ、3トライを献上した。

佐藤は過去の悔しさも力に変えてきた。

2季前の決勝は同じ帝京大に20-73で完敗。決勝最多失点で、得点差の「53」もワーストだった。

今大会決勝前日の12日には相良昌彦主将(現東京サントリーサンゴリアス)が率いた2季前を思い返し「昌彦さんの代の負けをひっくり返したい」と誓った。昨季は準々決勝で京産大に28-65で大敗。桐蔭学園時代から慕う伊藤大祐主将(現コベルコ神戸スティーラーズ)が率いたチームを思い「大祐さんを優勝させられなかったのが、僕の心残り。自分たちの代で優勝して『歴代の僕での最高のキャプテンは伊藤大祐さん。大祐さんがいたから、ここまで来られた』と最後に胸を張って言えるようにしたい」と決意表明してきた。

それだけに自身初の大学日本一を逃し、涙は止まらなかった。

「1年生から4年生まで大田尾(竜彦)監督の下でラグビーができて幸せでしたし、最後1年間、大田尾さんを胴上げするためだけに頑張ってきて、最後はそういう形にならなかった。申し訳ない気持ちでいっぱいです」

日本一になった時にのみ歌える第2部歌「荒ぶる」を目指した4年間。真っ直ぐな思いは、後輩たちに引き継がれる。【松本航】