新潟アルビレックスBBがプレーオフ進出を決めた。

品川に77-70で勝ち、8位以内を確定させた。PG五十嵐圭(44)が10得点5アシスト。3つのスチールもすべて得点につなげた。第4クオーター(Q)の71-68から勝利を決定付ける3点シュートを決めるなど、エースが大一番で本領を発揮した。

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冷静だった。大歓声がコートを包む中、五十嵐は淡々と小走りでベンチに戻った。表情を変えず、軽くこぶしを握る。「あれだけフリーだったら決めないと。みんながパスを出してくれたので決めるだけだった」。71-68と3点差に詰め寄られた第4Q、左45度から3点シュート。相手の勢いをそぎ、チームを生き返らせた。その17秒後、新潟のプレーオフが決まった。

勝ってプレーオフを決める-。チームの意思が五十嵐の出場時間27分10秒に表れた。湘南戦(2月16日)以来、13試合ぶりの20分以上。「こういう展開で勝ち切るために、圭さんにゆだねた」。年明けから体調が整わずに、ベンチ外や不出場もあった中、鵜沢潤監督(43)は腹をくくって五十嵐を起用した。

五十嵐も受け止めていた。「時間はスタッフに任せていたので」。10得点は2月の湘南戦以来の2ケタ。何より3スチールは今季最多で、いずれもスコアにつなげた。第1Qは敵陣でボールを奪って自らレイアップ。第2QはSGアント・ネルソン(26)のシュートにつなげ、第3Qにも自ら持ち込んで決めた。「相手の形を見て取りにいった」。大一番の雰囲気に観客、両チームが熱くなった。それでも落ちついて必要なプレーを重ね続けた。

だからこそ、出る言葉も重い。「プレーオフ進出が目標ではないので。明日からもしっかり勝たないと」。目標はB2復帰。浮かれた様子は一切見せず、チームを1つのポイント通過に導いた。【斎藤慎一郎】