フィギュアスケート女子で4大陸選手権と全日本選手権で優勝2度を誇る紀平梨花(23=トヨタ自動車)が29日にアイスダンス挑戦を電撃表明し、正午からオンラインでの記者会見に臨んだ。
アイスダンサーとして4大陸選手権やグランプリ(GP)シリーズに出場経験のある西山真瑚(しんご、23=オリエンタルバイオ)とカップルを結成。2人そろって五輪出場への思いを語り、26年2月のミラノ・コルティナ大会についても諦めない姿勢を示した。
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ミラノ・コルティナ五輪のアイスダンスに関し、日本は個人戦の国・地域別出場枠を確保できなかった。
だが、男女シングル各3枠、ペア2枠を保持しており、12月に日本の団体戦出場が決まれば、団体に関してアイスダンスのカップルが出場する道が開ける。
五輪切符は下記の3つの条件を満たす組から、総合的に判断して選考される。
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<1>全日本選手権(12月、東京・代々木第一体育館)の優勝、2位
<2>国際スケート連盟(ISU)世界ランク最上位組※全日本選手権終了時点
<3>ISUシーズン最高得点の最上位組※全日本選手権終了時点
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昨季まで愛称“あずしん”で五輪を目指していた田中梓沙、西山組がカップル解散。国際大会を経験していた有力な1組がなくなり、昨季の世界選手権に出場した愛称“うたまさ”の吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)が優位な立ち位置にいる。
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“りかしん”の最初のハードルは、西日本選手権(10月31日~11月3日、滋賀・大津市)と兼ねて行われる全日本選手権(12月、東京)のアイスダンス予選会となる。
この大会ではミラノ・コルティナ五輪出場に必要な最低技術点未取得の上位1組を対象とし、条件を満たした場合にゴールデン・スピン・オブ・ザグレブ(12月3~6日、クロアチア・ザグレブ)へと派遣することが決まる。アイスダンスの条件はリズムダンス(RD)とフリーダンス(FD)の技術点合計98点以上となっている。
大会の規模が異なるため単純比較はできないが、直近で五輪個人戦出場枠獲得を目指し、ミラノ・コルティナ五輪最終予選(9月18~21日、北京)に出場した吉田、森田組のRDとFDの技術点合計が95・5点だった。
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カップル結成1季目での到達は極めて高いハードルといえるが、“りかしん”がミラノ・コルティナ五輪へ第1歩を踏み出すには、アイスダンス予選会で最上位となり、技術点合計98点以上を出して、国際大会の派遣をつかむことになる。
紀平は「ギリギリ間に合うかもしれない状況で、トライアウトを始めることができて、可能性がある限りはチャレンジせずにいる選択は違うかなと思いました。間に合わせられるように努力することを決めました。どうなるかは今の段階では分からないので、細かい目標は難しいですが、1日1日進歩している段階で、とにかく急ピッチで、ケガなく仕上げていった先に結果がついてくると思うので、できることに全力を尽くしたいと思います」と誓う。
西山も「アスリートとして競技をしている以上、オリンピックに行きたくないとは思っていない。行けるチャンスがあるのであれば、もちろん行きたいと2人とも強く思っています。今すでに素晴らしいアイスダンスチームがいるので、今の自分たちが『ミラノオリンピックに行きたいです!』と簡単に言える立場ではないと思っています。まずは1日1日を大事に積み重ねていきたいと思っています」とスタンスを示した。
◆紀平梨花(きひら・りか)2002年(平14)7月21日、兵庫・西宮市生まれ。4歳で競技を始める。15年に全日本ノービス選手権Aで優勝。17年全日本ジュニア選手権、18年GPファイナルも制覇。4大陸選手権、全日本選手権ともに19、20年と2連覇。155センチ。
◆西山真瑚(にしやま・しんご)2002年(平14)1月24日、東京都生まれ。6歳で競技を始め、12年に全日本ノービス選手権Bで優勝。中学3年の16年1月にカナダ・クリケットクラブへ拠点を移す。高校1年で3回転半を跳ぶも、右足首負傷や腰の疲労骨折に苦しんだ。そのリハビリ中にアイスダンスの魅力を知る好機に多く恵まれ、転向を決断。英ロイヤル・バレエ団に所属するプリンシパル(トップ階級)のバレリーナ高田茜は母方の親戚。173センチ。


