フィギュアスケート男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者、プロ転向4年目の羽生結弦さん(31)が11日、単独公演の新作をサプライズ発表した。出演・制作総指揮を執る「ICE STORY」シリーズの第4弾で「WHITE…」。時期は「まだ言えないですけど」としたものの「やります!」と宣言した。

この日は番外編「YUZURU HANYU REALIVE an ICE STORY project」の初日を地元宮城のセキスイハイムスーパーアリーナで迎え、第2部として、自身が執筆するオリジナル物語の前日譚(たん)となる「PREQUEL Before the WHITE」も披露し、立ち見も含む超満員7000人を魅了した。

映画「国宝」の音楽を手掛けた原摩利彦氏(43)ともコラボレーション。終幕後、報道陣に紙を手渡す形で発表された概要とコメントは次の通り。【木下淳】

PREQUEL Before the WHITE

本公演「REALIVE」の第2部「Prequel:Before the WHITE」は、羽生結弦の書き下ろし原作をもとに作られ、続くICE STORY 4thの前日譚になります。

主人公が旅と出会いを通じて、少しずつ世界の色と輪郭を知っていく物語です。MIKIKOの演出と、原摩利彦による本作のための全10曲の新作音楽とともに、その“はじまり”の物語を氷上に描きます。

◆原摩利彦氏コメント

初めてアイスショーのための音楽を書きました。最初に羽生結弦さんご本人がこのプロジェクトについて、自ら作成した資料とともにお話してくれました。私の音楽をしっかり聴き込んでくれていたことが伝わり、とても嬉しかったのを覚えています。何度目かの打ち合わせで、途中までできた音楽を再生すると、羽生さんはすっと手を上げました。彼の指先が描く曲線を目の前にして、氷上に立ち上がる美しい時間を想像し、きっとうまくいくと自分の音楽に確信が持てました。

◆羽生結弦さんコメント

世界にはいろんな色があって、私たちは生きていく中で知っていく。

それを成長と呼んだりもするのかなと、思っています。

私たちが持つ、色を認識する細胞たちは、皆それぞれ違っていて、誰一人として同じ色を見ることができないのかもしれません。

だからこそ世界はとても綺麗で、いろんな感情に溢れていて、それを知る喜びと、それらを共有し、分かり合える幸せもあるのではないかと思っています。

第2部『Prequel:Before the WHITE』は続くICE STORY 4thへとつながる前日譚です。MIKIKO先生と原摩利彦さん、そして映像とスケートとで描かれた色たちを知った後、皆さんにはどんな世界が見えるでしょうか。

◆MIKIKOさんコメント

羽生くんは音楽を聴き、頭の中で表現を深める時 耳で色を聴いているような、目で音色を見ているような、不思議な表情をします。今回羽生くんから産まれた物語を読んだ時、彼の表現の一番深い場所を少しだけ覗かせてもらった気がしました。暗闇の中にやっと見つけた光、少しずつ世界の色を知っていく喜びと怖さ。

原摩利彦さんの音楽と、更に研ぎ澄まされた羽生くんの身体によって、今回もまた簡単に言葉にするのが難しい「なんじゃこりゃ?」が産まれました。

4作品目にして、原始的な“ゼロ”の表現へと辿り着いた羽生くん。

ここからどんな色を知り、どんな世界を見せてくれるのか楽しみでなりません。

◆第2部「PREQUEL Before the WHITE」セットリスト

映像1:A Quiet Chaos

M1:Before the WHITE

M2:Magenta Paradox

映像2:Realive Interlude

M3:Tiny Yellow

映像3:Awaking

M4:Still in Motion

M5:Chroma

エンデイング:Hiss Coda

M6:Curtain Call

音楽:原摩利彦