<レスリング:全日本選抜選手権>◇16日◇最終日◇東京・代々木第2体育館

 男子フリー60キロ級の高谷大地(18=拓大)が、大会を盛り上げた。

 2回戦では全日本選手権優勝の前田翔吾(25)を破り、準決勝では大学の先輩でもある森下大地(21)にテクニカルフォール勝ち。決勝も高塚紀行(28)とのポイントの奪い合いを11-8で制した。

 優勝を決めた瞬間には、前日に74キロ級で圧勝したセコンドの兄惣亮に抱きついて喜びを爆発させ「一番幸せな時だったと思う」と話した。

 4試合をフルに戦った疲れが出て前田とのプレーオフは完敗。世界選手権代表の座は逃したが「リオは兄と2人で出たい」と、3年後の五輪出場を目指して話していた。